説明
LIFEという文字が左右に傾いているように見えます。しかし、文字を形づくっている線分の輪郭はすべて、垂直か水平になっています。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして、2枚目の画像に進むと、それぞれの線分の輪郭がどのように描かれているか、ほんとうの答えがわかります。確認してみましょう。
もうおわかりですね。一つ前のデモ「フレイザー錯視(渦巻き)」で紹介した「フレイザーのねじれたヒモ」が、線分が傾いて見える正体なのです。線分がねじれたヒモからできているため、線分の輪郭自体も、白と黒のパターンと同じ方向に、傾いて見えます。
「イリュージョンフォーラム」に出てくる多くの錯視では、画面中に大きな図形があり、その影響で知覚にある図形が位置がずれたり、まがったり、大きさがかわったりしています。「重力レンズ錯視」、「傾きの対比」、「エビングハウス錯視」、「しま模様の対比」が、その例ですね。しかし、フレイザー錯視では、図形を構成する小さな要素が、図形全体の見え方を決めているのです。
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