説明
この錯視は、ベルギーの哲学者デルブーフが1865年に考案したと言われています。まずは目玉焼きの黄身の大きさを比べてみてください。右側の黄身の方がすこし大きく見えると思います。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして2枚目の画像に進み、白身をかくすと錯視は消えてしまいます。
続いて、「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして、3枚目の画像に進んでみましょう。こんどは、赤い円の大きさを比べてください。左の円の方がすこし大きく見えます。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして4枚目の画像に進めば、周囲の円が消え、赤い二つの円は全く同じであることが確認できます。
デルブーフ錯視では、回りをとても大きい円で囲むと、中心の円は小さく見え、逆に回りを同じような大きさの円で囲むと、中心の円が大きく見えるのです。
私たちの大きさの判断は、そのものだけでなく、回りにどのようなパターンがあるか、それに影響される、ということです。同じ原理によって錯視が生じる「エビングハウス錯視」も見てみましょう。
参考文献
- Nicolas, S. (1995) Joseph Delboeuf on Visual Illusions: A Historical Sketch. The American Journal of Psychology, 108, 4, 563-574.
デモについて
- デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。