説明
100年以上前に、アメリカの心理学者ジャストローが報告した錯視図形です。扇形(おうぎがた)と呼ばれる図形の大きさを比べてみましょう。上にある赤いおうぎがたの方が、下にある黒いおうぎがたよりも、すこし大きく見えませんか?
錯視が起きるのは、二つの図形をどのように並べたときでしょうか?錯視がおきる時とおきない時の場合わけはできるでしょうか?
たとえば、赤と黒のおうぎがたの位置を入れかえてしまうと、どう見えるでしょう?「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして、2枚目の画像に進んでみてください。黒いおうぎがたが上に、赤いおうぎがたが下にあるという場合です。こんどは、黒のおうぎがたの方が、大きく見えませんか?
つぎは、二つのおうぎがたを、横にならべてみるとどうでしょうか?「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして、3枚目の画像に進んでみてください。この場合は、二つのおうぎがたは同じ大きさに見えますよね?
ジャストロー錯視のおもしろい点は、まったく同じ二つの図形の並び方を変えるだけで、お互いが大きく見えたり小さく見えたりすることです。見え方が変わる理由は、並び方によって、二つの図形のどの部分を比較するかが変わってくるからです。
おうぎがたを上下に並べると、おうぎがたの丸い部分(円弧(えんこ)とよびます)が比べられることになります。つまり、上におかれたおうぎがたの長い円弧と、下におかれたおうぎがたの短い円弧が比べられるわけです。その結果、円弧がより長い、と判断された上のおうぎがたの面積が、下のおうぎがたの面積よりも大きく見えるのでしょう。
デモについて
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