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錯視傾きの対比

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説明

中心にある二つのしま模様の傾きを比べてみましょう。左側のしま模様はすこし右下がりに、右側のしま模様は逆にすこし右上がりに見えませんか?本当は、同じ傾きなのです。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして2枚目の画像に進んでみましょう。すると周りのしま模様が消えてしまい、中心の二つのしま模様が同じ傾きであることがわかります。実際は両方とも水平なのです。

この錯視は、「明るさの対比」や「色の対比」と同じ、対比効果(たいひこうか)です。つまり、周りのパターンの影響を受け、中心のパターンが周りとは反対方向に見えるのです。だから周りのしま模様が右上がりなら、中心は右下がりに見えます。「明るさの対比」で詳しく説明したように、視覚システムに備わっている「側抑制(そくよくせい)」というメカニズムが、このような対比を生み出していると考えられます。「明るさの対比」では、明るさに反応する神経細胞群による側抑制を考えましたが、この「傾きの対比」では、線分の傾きに応答する神経細胞群が、近隣の神経細胞群を抑制していると考えられます。対比は、いま見ているものと、その周囲との違いをより明確にしてくれるのです。視覚システムにそなわったすばらしいしくみです。

視覚システムにおいて、対比は基本的な原理です。そのため、「明暗」「色」「しま模様」「コントラスト」など、私たちが見るさまざまなパターンで対比が生じています。また、「エビングハウス錯視」は「大きさ」の対比のあらわれです。イリュージョンフォーラムには、たくさんの対比効果が掲載されているので、さがしてみましょう。

参考文献

  • Westheimer, G. (1990). Simultaneous orientation contrast for lines in the human fovea. Vision Research, 30, 1913-1921

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。

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(ブラー順応)

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