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錯視ライラックチェイサー

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1動画を再生して中心の十字を見ていると、すばらしい錯視(さくし)が見えてきます。

2動画を再生して中心の十字を見ていると、すばらしい錯視(さくし)が見えてきます。

説明

ジェレミー・ヒントン(Jeremy Hinton)により、2005年頃に発表された錯視です。まずは再生ボタンをクリックして、動画を再生してください。そして、目を動かさず、中心の十字をじっと見続けてください。驚異的な錯視があらわれます。

何が見える?

淡い緑色の円が、ライラック色(うす紫色)の円の上を、高速で回転しはじめます。さらにがんばって目を動かさないでいると、ライラック色の円が画面から「すべて」消えてしまい、緑色の円だけが画面上を回転しています。

まるで緑色の円がライラックの円を追いかけて、食べつくしてしまうような印象です。これが「ライラックチェイサー」という名前の由来でしょう。目を動かすと、錯視はすぐに消えてしまいます。また、目をそらすと、円形に配置された緑色の残像が見えるでしょう。

錯視が生じる理由

この錯視は、二つの現象が組み合わさっていると考えられます。一つは「色の残効」、もう一つは「消える染み」です。緑色の円は、ライラック色の円を見続けることにより生じた「残効」です。「残効」とは「残像」をさししめす専門用語です。緑色はライラック色の補色です。補色とは、混ぜ合わせると、無彩色(灰色)になる色同士のことです。赤系統の色を見ると緑系統の残効が現れるのは、視覚システムが示す「反対色応答」のためです。目から入ってくる光が、「赤-緑」「青-黄」という組み合わせで処理されることを「反対色応答」といいます。下図にあるように、「反対色」は、色の処理の第2段階なのです。詳しい説明は「色の残効」をご覧ください。

このような「反対色応答」のために、赤系統の色を見続けて、それに対する感度が落ちてくると、「赤-緑」システムのバランスがくずれます。その状態で無彩色(灰色、白色)の画面を見ると、緑系統の色が見えてくるようになります。「色の残効」デモでは、さまざまな色の残効が経験できますので、ぜひ試してみましょう。

残効は、ライラック色の円が配置されている中で、一つだけ欠けている部分に現れます。この欠けている位置が次々と入れ替わっているため、それに応じて、緑色の残効も位置が変わり、一つの緑色のパターンが動いているように見えます。

しばらく見続けていると、ライラックの円が全て消えてしまうのは、「消える染み」と同じ原理です。ぼやけて見にくいパターンを視野の周辺に配置して、じっと見続けると、視野から全て消えてしまいます。その理由は、網膜上で変化のないパターンに対して、視覚システムの感度はゼロだから、です。そのために、網膜の前にたくさんある血管も、(ほんとうは見えてもいいのですが)見えません。目が動いたときでも、血管はつねに網膜と一緒に動いており、網膜上では、いっさい変化しないからです。

二つの効果が重なり合い、ライラックの円が消えて、緑の円だけが動く、というすばらしい錯視が生じたのです。ライラックの円がなかなか消えない、という方は、ぜひリラックスして見てください。動く緑色の円を目で追いかけずに、画面の中心をぼやっと見ると、ライラックの円が消えやすくなります。  

動く円の色を変えると、錯覚の結果生じる円の色も変わってきます。二つ目のムービーで確認してください。

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。

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