説明
赤いパターンが回転しています。大きくなったり小さくなったり、まるで呼吸しているようです。 しかし本当に大きさが変わっているのでしょうか?黒い円に秘密がありそうですね?しばらくすると、黒い円が赤いパターンから離れていきます。
もうわかりましたか?じつは、赤い四角形は、形を変えずに、回転しているだけなのです。
この錯視から、動きの方向が、四角形全体ではなく、実際に見えている部分だけから認識されていることがわかります。それぞれの部分が違う方向に動くように見え、その結果として、形が変わっているように見えたのです。また、「四角形の形は実際は変わっていないのだ」、という知識もここでは通用しません。しばらくすると、黒い円が元の位置に戻ります。皆さんは、パターンの形は変わっていない、ということを知っていますが、それでもパターンは呼吸を始めました。
この錯視は、ShiffrarとPavelによって1991年に報告されました。
参考文献
- Shiffrar, M. & Pavel, M. (1991) Percepts of rigid motion within and across apertures. Journal of Experimental Psychology: Human Perception and Performance, 17, 749-761.
デモについて
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