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錯視消える染み

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説明

画面の中心の円をじっと見つめてください。できるだけ目を動かさないことが重要です。しばらく見ていると、周りにある円や、あるいは大きなリングの一部が消えてしまいませんか?消えてもまたすぐに現れてくると思います。最初のうちは、一つの円だけを消すのにも、努力がいるかもしれません。しかし、慣れてくると、全ての円を同時に消すこともできますし、実は中心の円ですら消すこともできます。目をどれだけ動かさずに見ていられるか、がポイントです。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして、他の「消える染み」を試してみてください。4枚目の例のように、染みのような形をしていなくても消すことができます。

さて、じっと見ていると、なぜ消えてしまうのでしょうか。「止まっているのに動く」デモで説明していますが、この錯視には「目の動き」が大きく関係しています。私たちの目は、例えばモノを探す時などは、大きく動きます。しかし目の動きはそれだけではありません。何かをじっと見ている時、自分では目が止まっていると思っていても、目はブルブルと震えるように動いています。このような小さい目の動きはとても重要です。というのも、実験的にこのような目の動きを止めてしまうと、目の前の風景や物体が完全に消えてしまう、ということが知られているのです。

「消える染み」デモでは、このような「目の前から消えてしまう」現象を、実験装置がなくても体験できます。1804年に、スイスの物理学者Troxlerがこの現象を報告しました。Troxlerによると、目の前から消えるための重要な点は、パターンがぼやけていることと、パターンが視野の周辺に配置していることです。実験装置がない場合、完全に目の動きを止めることは不可能ですが、パターンがぼやけていることにより、多少の目の動きは許容されます。また、周辺ではそもそも感度が悪いため、消えやすくなっています。(しかし、がんばれば視野の中心でも消えます!)

なぜ、細かい目の動きがなくなると、モノが消えてしまうのでしょうか?視覚システムは、まったく変化のないものに対しては、感度がゼロになります。これはとても合理的なしくみです。変化しないものについては、それ以上の情報処理が不要なのですから。静止したモノを見ている目の動きが「完全に」止まってしまうと、網膜像は、全く変化しなくなります。その結果、目の前の静止したモノは、目の前から消えてしまう、ということです。

この錯視は、「ライラックチェイサー」とも関連していますので、そちらもぜひチェックしてください。

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。

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形の錯視一覧

大きさの恒常性

大きさの恒常性2

テーブルの錯視

消える染み

傾きの対比

しま模様の対比

コントラストの対比

しま模様の残効

本物よりくっきり見える
(ブラー順応)

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