説明
三つの図形のうち、中心に配置した図形は、ハンガリー人アーティストVictor Vasarely(ヴィクター・ヴァザレリ)が1966年に発表した作品「Arcturus II」を描き直したものです。
中心と左側の図形を見ると、X(エックス)の形が明るく輝いて見えます。しかし実際には、明るさが段階的に変化する正方形をピラミッドのように積み重ねているだけなのです。実際には存在しないXの形が見える錯視をヴァザレリ錯視と呼びます。
三つの図形を見ると、右から左にいくにつれて錯視が強まります。重ねた正方形の密度が高い時に錯視が起きる、ということです。ヴァザレリ錯視は、「マッハバンド」や「シェブルール錯視」と同様、側抑制によって生じると考えられています。
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