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錯視大きさの恒常性

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説明

何が見える?

右のケーキの方が大きく見える。ほんとうかな?

どうしてそう見える?

元の図案は、アメリカの心理学者シェパードが発表したものです。ここでは、それをおいしそうなケーキに変えてみました。二つのケーキの大きさを比べてください。右にあるケーキの方が大きく見えませんか。ところが実際は二つとも同じ大きさです。「すすむ」を押すか、画像を左にスワイプして画像を進めて、ほんとうに同じ大きさか、ぜひ確かめてみてください。

この錯視は、「ポンゾ錯視」 と関係が深く、大きさの判断が、奥行きに依存していることを示しています。ここでは、ケーキがおかれている背景が、強い奥行き感をもたらしています。左側が手前、右側が奧に見えます。そのため、「ポンゾ錯視」と同じ説明ができるのです。つまり、視覚システムは、「奥行きが違うにもかかわらず、網膜上では大きさが同じということは、奥の方(この絵では右の方)にあるケーキの方が、実際には大きいに違いない」、と判断しているのです。その結果として、右側におかれているケーキの方が大きく見えるのです。

視覚システムは、「モノサシ」としては、必ずしも正確ではないかもしれません。しかし、画像内の情報から脳内で三次元世界をつくりだし、その世界内においては、正しい判断をしているといえます。

遠ざかる人を見送るという状況を考えてみましょう。網膜像を考えると、その人の大きさはどんどんと小さくなっていきます。遠ざかる人の身長をモノサシで図ってみると、数cmくらいになってしまうでしょう。しかし私たちは、「身長がどんどん小さくなって、10cmになってしまった!」とはけっして認識しません。遠ざかる人の身長が変わっているようには見えないのです。それは、周囲の視覚情報がもたらす奥行き感との関係で、大きさをとらえているためです。これを「大きさの恒常性」といいます。このデモでは、そのような「大きさの恒常性」を逆手にとっています。「大きさの恒常性」をもたらす脳のしくみが、右側のケーキを大きく見せているのです。

この錯視からも、視覚システムは不正確なのではなく、巧妙に世界の三次元構造を把握し、正しい認識をしていることがわかります。

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。

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大きさの恒常性

大きさの恒常性2

テーブルの錯視

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本物よりくっきり見える
(ブラー順応)

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