説明
デルブーフ錯視の触覚バージョンです。左側にある二重丸の外側の円と右側の円は同じ大きさにも関わらず、目をつぶって指でなぞってみると二重丸の外側の円のほうが小さく感じます。
注目しているパターンの大きさ判断が周りのパターンによって影響を受ける、というのはデルブーフ錯視と共通です。しかし、デルブーフ錯視とデルブーフ錯触の間には興味深い違いもあります。デルブーフ錯視では二重丸の外側の円だけでなく、内側の円の大きさも錯覚が起こることが知られています。しかし、デルブーフ錯触では内側の円の大きさ判断は変わらないことが報告されています。
実際にデモを試される場合は、下記より印刷用PDFファイルのダウンロードが可能です。
参考文献
- Suzuki, K., & Arashida, R. (1992). Geometrical haptic illusions revisited: Haptic illusions compared with visual illusions. Perception &Psychophysics,52(3), 329–335.
デモのながれ
[1]. 実験用の図形を紙に印刷したものを用意します
[2]. 布や段ボールなどやわらかいものの上に紙を乗せて
[3]. えんぴつなどで強く線をなぞります
[4]. なぞり終わった紙を裏返すと、なぞった図形がうき出ています
[5]. 目を閉じてうき出た図形を手でさわります
[6]. どちらの図形の円(外側)のほうが大きく感じられるでしょうか?
デモについて
- デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
- 錯触デモを試される際には、皮膚・身体等に痛みやダメージを与えないよう、刺激強度、刺激方法、道具の操作にお気をつけください。