説明
スライダーの値が大きくなるほど、雑音が短くなり、雑音と音楽の間のすき間(ギャップ)が長くなります。ギャップが長くなるほど、音楽は途切れ途切れに聞こえるようになります。これは、「マスキング可能性の法則」の時間領域版です。中断部分に挿入する音は、その部分に本来存在しているはずの音をマスキングできる(隠せる)ような時間的特性を持っていなくてはなりません。マスキングの効果は、隠す音(マスカー)の前後にも及びます(マスカーより後の部分の効果が大部分ですが)。したがって、このデモでも、少しくらいのギャップなら連続聴効果をさほど妨げないのです。
(『音のイリュージョン』p.17-20)
参考文献
- 「音のイリュージョン ― 知覚を生み出す脳の戦略 ―」 柏野牧夫著 岩波書店 2010年
デモについて
- デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
- 錯聴デモを使用される際には、耳にダメージを与えないよう、お使いのデバイスの音量設定を最適な状態にしてからおためしください。