Home > 錯聴 > 知覚的補完 > 時間領域の生起条件(被誘導音の連続性)

 

錯聴時間領域の生起条件(被誘導音の連続性)

説明をよむ
A
B
C
D

再生ボタン を押すと、「ピー」という音が鳴ります。B、Dでは、途中で短い雑音も加わります。どの場合でも、「ピー」という音が一続きか、それとも途中で途切れているかに注意して聞いてみましょう。

説明

Aの音は、周波数が連続的に下降する正弦波で、その中ほどで一瞬(100 ms)音が途切れます。Bの音は、Aの音の途切れた部分に雑音が埋め込まれています。Cの音は、正弦波の周波数が下降するのですが、Aと違って、中断部分で周波数が跳びます(突然高くなります)。Dの音は、Cの音の途切れた部分に雑音が埋め込まれています。

Bでは連続的な「ピー」という音に加えて、その途中で雑音が鳴っているように聞こえるのではないでしょうか。これも連続聴効果の一種です。一方Dでは、「ピー」という音は一続きにはつながって聞こえません。連続聴効果が生じるためには、欠落部分を補完されるべき音(被誘導音)が、中断部分に挿入される音(誘導音)の前後である程度連続していることが必要なのです。
(『音のイリュージョン』p.17-20)

参考文献

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
  • 錯聴デモを使用される際には、耳にダメージを与えないよう、お使いのデバイスの音量設定を最適な状態にしてからおためしください。

Back to top

知覚的補完一覧

連続聴効果

マスキング可能性の法則(レベルの関係)

マスキング可能性の法則(周波数帯域の関係)

マスキング可能性の法則(両耳間差の関係)

時間領域の生起条件(ギャップ)

時間領域の生起条件(欠落部分の長さ) 

時間領域の生起条件(誘導音と被誘導音の不連続性)

時間領域の生起条件(被誘導音の連続性)

Back to top