説明
スライダーの値が大きくなるほど、雑音が強く(音圧レベルが高く)なります。雑音のレベルが低いときには音楽が途切れ途切れに聞こえますが、レベルを上げるにつれてなめらかになってきます。つまり、連続聴効果が生じるためには、中断部分に挿入する音は、その部分に本来存在しているはずの音をマスキングできる(隠せる)くらいレベルが高くないといけないのです。これを「マスキング可能性の法則」とよびます。これは、「隠されたときだけ、その部分を補う」という聴覚システムの賢い機能の現れなのです。
(『音のイリュージョン』p.8-12)
参考文献
- 「音のイリュージョン ― 知覚を生み出す脳の戦略 ―」 柏野牧夫著 岩波書店 2010年
デモについて
- デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
- 錯聴デモを使用される際には、耳にダメージを与えないよう、お使いのデバイスの音量設定を最適な状態にしてからおためしください。