説明
動画を再生してしばらくすると、クレーターの画像が回転します。回転した後は、もはや凹んでは見えず、逆にでっぱって見えます。「陰影の錯視」で説明した原則により、脳が形を解釈した結果です。「光は上から来るという事実とマッチするように奥行きを認識する」という脳のきまりごとは、クレーターのような実際の写真を見るときにもあてはまるのです。
クレーター錯視は、1938年にフィンランドの心理学者 K. von Fieandtにより発表されました。
回転前
回転後
参考文献
- Reichel, F. D. & Todd, J. T. (1990) Perceived depth inversion of smoothly curved surface due to image orientation. Journal of Experimental Psychology: Human Perception and Performance, 16, 653-664.
- Richards, W., Wilson, H. R. & Sommer, M. A. (1994) Chaos in percepts? Biological Cybernetics, 70, 345-349.
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