説明
Aでは、最初の音が750 Hzと1000 Hz、二番目の音が800 Hzと1000 Hzという2つの周波数成分からなる複合音です。ミッシング・ファンダメンタルを知覚すると、それぞれ250 Hz、200 Hzに相当する高さが聞こえ、最初の音の方が高く感じられるはずです。一方周波数成分の重心や、個別の成分に基づいて高さを判断すると、2つめの音の方が高く感じられます。Bは、それぞれ250 Hz、200 Hzの純音です。
Aの条件では、ミッシング・ファンダメンタルに基づいて判断する人は少数派のようです。
(『音のイリュージョン』 p.90-92)
参考文献
- 「音のイリュージョン ― 知覚を生み出す脳の戦略 ―」 柏野牧夫著 岩波書店 2010年
デモについて
- デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
- 錯聴デモを使用される際には、耳にダメージを与えないよう、お使いのデバイスの音量設定を最適な状態にしてからおためしください。