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錯触ねじれ唇の錯覚

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説明

まずはまっすぐに立てた鉛筆などの棒を、上唇と下唇の両方に押し付けてみてください。棒の傾きは正しくまっすぐに感じられるかと思います。それでは、上唇と下唇をそれぞれ左右真逆の方向に引っ張り、その状態でまっすぐに立てた棒を両唇に押し付けるとどうなるでしょうか。まっすぐなはずの棒が、斜めに感じられるのではないでしょうか。

この錯触も、唇が普段取り得ない姿勢を無理やりとらせることで生じた姿勢による錯覚と言えます。上唇で検出された棒の位置と下唇で検出された棒の位置を統合するにあたって、実際には唇が左右にねじれているにも関わらず、あたかも普段の唇の配置に基づいて計算してしまうのかもしれません。そのため、棒が斜めであるという解釈が形成されるのではないかと予想されます。

参考文献

  • Anstis, S. M., & Tassinary, L. (1983). Pouting and smiling distort the tactile perception of facial stimuli. Perception &Psychophysics, 33 (3), 295–297.

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
  • 錯触デモを試される際には、皮膚・身体等に痛みやダメージを与えないよう、刺激強度、刺激方法、道具の操作にお気をつけください。

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