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錯聴定位残効

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A
B

ヘッドフォンをつけて、Aを聞いてみましょう。短い音が頭の中央に聞こえるはずです。Bでは、やや左方向の音がしばらく鳴り続けた後、先ほどのAと同じ音が鳴ります。今度はどこから聞こえるでしょう?

説明

音の位置(定位)は、直前の音の影響を受けて変化します。Bでやや左方向の音をしばらく聞いた後では、単独では中央に聞こえるAの音がやや右方向から聞こえてくるはずです。あたかも直前の音から反発するようです。これを定位残効と呼びます[1]。

定位残効は、脳幹の両耳間時間(位相)差を検出する神経細胞の感度が直前の音に応じて変化するために生じると考えられます[2]。前後の音の差を自動的に強調するようにできているのです。
(『音のイリュージョン』p.55-58)

参考文献

  • [1]. Kashino, M. and Nishida, S.: Adaptation in sound localization revealed by auditory aftereffects, Journal of the Acoustical Society of America, 103(6), 3597-3604, 1998.
  • [2]. Furukawa, S., Maki, K., Kashino, M., and Riquimaroux, H.: Dependence of the interaural phase difference sesitivities of inferior collicular neurons on a preceding tone and its implications in neural population coding, Journal of Neurophysiology, 93(6), 3313-3326, 2005.
  • 音のイリュージョン ― 知覚を生み出す脳の戦略 ―」 柏野牧夫著 岩波書店 2010年

デモについて

  • デモの操作方法については、使用方法のページをごらんください。
  • 錯聴デモを使用される際には、耳にダメージを与えないよう、お使いのデバイスの音量設定を最適な状態にしてからおためしください。

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